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理事長所信


2008年度(社)刈谷青年会議所
理事長   盛田 高史

スローガン
〜笑顔で夢を語り合える地域社会を目指して〜

〜はじめに〜
いつの時代においても、国や地域を動かし発展させる原動力は、若者の勇気と活力あふれる行動です。1961年、時代のさきがけたる青年達が集い「明るい豊かな社会」を築きたいという熱き思いを胸に、刈谷青年会議所が設立されました。それから47年、我が国のため、我がまちのために活動してきた先輩諸兄は、市民の皆様のご理解とご協力により、47章にわたる歴史物語を作り上げてきました。そして本年度、「第48章」を迎えます。
私たちの社会を取り巻く環境は、世界情勢・経済・環境・教育などそれぞれの分野で混迷を極め、豊かなはずなのに心は満たされず、衣食足りて礼に乏しく、住足りて節に乏しく、自由なはずなのにどこか閉塞感が漂っています。そんなムードが、社会を覆い尽くしているのは何故なのでしょうか。それは、人々の心の中で利己主義が蔓延し、他人を思いやる心、古来より受け継がれてきた日本の精神性が除々に崩れかけているからだと感じます。
そんな現状を打破する為、「わが国のために」「わがまちのために」「わが子どもたちのために」「わが青年会議所のために」今何が出来るのか、今何をしなければならないのかを真剣に考え、一年間活動していきたいと考えます。

〜Jayceeとして〜
人は欲求が満たされれば、さらに次の欲求を満たすべく行動をする生き物です。私たちは青年会議所活動を通じて、自尊の欲求や自己実現の欲求を満たすべく行動をしなければなりません。組織に所属し、仲間から愛情を求める段階で良とするならば、入り口に留まっているのに過ぎないと私は考えます。常に高い志を実現すべく自らを動機付けし、必ずその志を実現していきましょう。それでこそJayceeであり、その存在する意義と価値を見出せると考えます。加えて、その価値ある幅広い運動の実践を通じて、メンバー個々にとっても必ずや有益であると実感できるのではないでしょうか。

〜会社のため 地域のため そして己のために〜
私の青年会議所への入会動機の一つに、会社のリーダーとして、また、地域のリーダーとして如何にあるべきかを学びたいという気持ちがありました。新たな知識、知恵を得、感性を磨き、そして新たな自分を発見できる場であるからこそ青年会議所に入会したのです。まさに、青年会議所こそ、己を鍛え、真のリーダーを育てる最高の組織だと確信しています。
私の考える真のリーダーとは、専制君主ではなく、各々の考えを尊重し、皆のベクトルを一つの方向にまとめる力(一方的な指示・指導ではなく、団結や結束を促す事の出来る力)をそなえた人間だと思います。変革の能動者たらんとする青年として、現在の自己に満足するのではなく、また保守主義に走るのではなく、明るい未来を見据えて常に進化し続けなければならないのです。
「ダイヤはダイヤでしか磨けない。人は人によって磨かれる。」と入会時に先輩から教えていただきました。同じ志を持った仲間が集り、互いに切磋琢磨することで、自分たちの力を何倍にも何十倍にも向上させ、リーダーとしての魅力あふれる人間を育てることが出来るのが青年会議所です。そして、そうした魅力ある人間に近づくことによって、会社にとっての真のリーダー・地域にとっての真のリーダーになりえるのです。(社)刈谷青年会議所のメンバー全員が、人心をひとつにまとめ、組織を正しい方向に導くことができる、そんな魅力あふれるリーダーシップを身につけられるよう己を鍛えましょう。

〜我々が忘れかけている「日本のこころ」を取り戻すために〜
毎日のように、新聞やテレビでは青少年の凶悪犯罪、いじめ、虐待など考えられない事件が報道され、その事に慣れっこになっている我々日本人の日本国の未来を心から危惧せずにはいられません。何故この様な社会になってしまったのでしょうか?
戦後、日本は経済の復興を最優先課題として掲げ、大きな経済的繁栄を築くことができました。しかし、その代償として拝金主義、刹那主義に染まり、伝統的に受け継がれてきた倫理道徳観や公共心などの豊かな精神性が徐々に失われることで、心が貧しくなってしまったように感じます。
日本には、古来より「思いやり」「親切な心」「礼儀正しさ」といった倫理道徳観があり、これらが円滑な人間関係を築き上げる礎となっていました。また、「強いものが弱いものを守る」といった行動基準や「寛容」「誠実」「忍耐」に代表される「武士道」が『日本人の精神』であり、「日本のこころ」であり、私たち日本人の中に脈々と受け継がれてきました。私は、この「日本のこころ」の喪失が、現代日本に横たわる諸問題の大きな要因のひとつなのではないかと考えます。また、この「日本のこころ」を取り戻し、精神性を高めていくことが、未来の日本・日本人にとって、とても重要なことだと思います。
今年度は、この素晴らしき「日本のこころ」を全員が再認識しましょう。

〜未来を担う子どもたちが笑顔で語れる地域社会を目指して〜
未来を担う子どもたちが、公共心や思いやりの心を持つことは、子どもたちの人生やまちの将来にとって大切なことです。そして、夢と希望にあふれた未来に次代の子供たちを導くことは、我々、青年会議所の使命でもあります。
近年の子どもたちへの教育は、「地域の子どもは地域で育てる」という考えのもと、家庭・学校・地域が相互扶助を行う「連携と協力」が必要とされています。我々は、地域に住む大人として、率先して地域共育の向上に努めていかなくてはなりません。私は、全ての子どもたちが笑顔で未来の夢を語れる社会こそが、真に明るく豊かな社会であると考えます。実体験を通じ、子どもたちが本来持っている豊かな感受性や想像力を導き出すとともに、人や地域とのコミュニケーションを図る必要性や大切さを、大人と子どもが共に学んでいける機会が必要であると感じます。
2005年に第1回大会が開催された「30人31脚大会」は、本年で4回目を迎え、地域にその趣旨も広く認知され、子どもたちにとって待ち望まれる事業になりつつあります。しかし、そのような価値ある事業をただ漫然と継続するのではなく、本来の目的とその趣旨を今一度メンバー全員が再認識した上で、地域から広く愛される事業とすべく、取り組みを続けていかなければならないと思います。
また、現代の子どもたちが抱える問題の一つとして、現在の高度な情報機器やゲーム機などが作り出した短絡的な生活や遊びなどが、本来、子どもたちが持っている豊かな感受性や想像力を著しく損なっている点が上げられます。子どもたちの健全な成長には、自然とのふれあいが絶対に欠かせないものと確信しています。子どもたちが自然とのふれあいを通じて、さまざまなことを感じ取ることができ、豊かな感受性や想像力を育み、健やかな成長に繋がる青少年育成事業を行っていく必要があるのではないでしょうか。

〜魅力ある青年会議所になるために〜
2006年、明治以降続いてきた人口の増加が、はじめて減少に転じ、日本は少子高齢化社会に突入しました。しかし、人口バランスは崩れかかっているものの我々青年会議所の仲間になりうる20歳から40歳の青年は、団塊世代ジュニア達によって減少に転じてはいないのです。こうした未体験の社会構造へ向かう中、我々は、これからも確かなビジョンと方向性を示し、共に運動する新たなメンバーを拡大していかなければなりません。しかし、求めるものは単なる「数の拡大」ではなく、「仲間の拡大」です。三信条を礎に、同じ目的に向かって、共に肩を組んで汗をかき活動できる同志を一人でも多く拡大していくことが、活力ある(社)刈谷青年会議所の創造に繋がっていくのです。そして、Jayceeとして、一人ひとりが自らを磨き、自らを輝かせることも会員拡大の大きな成果に繋がるのです。
魅力あるJayceeから魅力ある組織が生まれ、そして魅力ある事業が生まれるのです。
魅力ある組織を目指し、より地域に根付いた有効的な事業を展開するには、目的を明確にし、常に相手から何かを学ぼうとする姿勢を大切にして、同時に相手に何を与えられるのかを意識し活動しなければなりません。 “汗をかきましょう!” “涙をながしましょう!” 泥臭くてもいいじゃないですか! そのプロセスの中でのみ、真の友情・仲間が出来るのです。限りある時間を有意義に過ごすためにも、互いに切磋琢磨し合い、出会いを大切に、真の友情を育むことの出来る素晴らしい組織にしましょう。
そして、本年度も会員拡大活動は重点活動の一つと位置づけ、全員参加で「仲間の拡大」に取り組んでまいりましょう。

〜次なる半世紀のために〜
我々(社)刈谷青年会議所は「公益法人制度改革」の改正により、2008年より5年の間に公益社団法人として活動していくのか、一般社団法人として活動していくのか決議し申請しなければなりません。明るい豊かな地域社会の実現に向けて、我々に託された大きな期待に応えるには、公益社団法人格の取得を目指して活動していくことが好ましいと考えます。加えて、地域に根付き誰からも広く愛される団体として、これからも確かな存在感をもって活動していく上で、健全な事業運営と適正な会計処理の必要性が今以上に増し、公益法人制度改革にともなう準備が求められる中で、現在取り組んでいる様々な事業の公益性について検討し、「規律ある透明性の高い仕組み」の構築が必要であると考えます。活力ある組織の継続を図るとともに、健全な(社)刈谷青年会議所の発展を目指し取り組みましょう。
近年(社)刈谷青年会議所は、碧海Jr.フェスタミニサッカー大会・30人31脚大会・青少年を対象にしたキャンプ等、数々の地域に根ざした活動を展開して来ました。今後もそれぞれの事業がもつ目的や活動内容をもっと外に向かって発信し、市民の理解と共感を得るための効果的な活動が必要です。魅力ある運動を地域へ積極的に発信していかなければならないと考えます。
また、来る50周年に向け、我々は何をすべきか、何をしなければならないか、過去47年の歴史と伝統を紐解き検証し、周年に向けて会員の意志の共有化、高揚を図ると共に、未来に向けた提言をしていかなければならないと思います。

〜おわりに〜
(社)刈谷青年会議所には創始以来、敬愛する諸先輩より脈々と受け継がれてきた伝統があります。 それは変革の能動者として常に新しいことに挑戦してきた、所謂「チャレンジ・スピリット」であると考えます。よく「伝統とは、形骸を受け継ぐのではなく、その精神を受け継いでいくこと」と言われます。私たちは今一度(社)刈谷青年会議所の根本の精神に立ち返り、その伝統(スピリット)を受け継ぎながら、常にその時代に対応し、挑戦していく地域のリーダーとして自己の研鑚を行い、率先して行動してまいりたいと思います。
そして、今年度理事長として活動できることを心より感謝を申し上げたいと思います。
どうぞ一年間よろしくお願いいたします。